ギャンブルで抱えた借金でも債務整理で減額できるのか?
- 「ギャンブルやパチンコが原因で債務整理なんてまかり通るの?」
- 「ギャンブルで作ってしまった借金に少しでも対処できる方法をみつけたい・・・」
最初は金額上限を決めていた楽しむほどのギャンブルやパチンコ。
大勝ちを一度でも経験するとその時の興奮を忘れられなかったり、負けを取り返してからやめようとしてカードで借金を重ね、いつの間にか高額に膨れ上がってしまったかもしれませんね。
ここまでくると依存症の可能性も否めなく、ギャンブルでの借金は自業自得と弁護士に言われてしまうのか心配する方もいるかもしれません。
この記事では、ギャンブルでつくった借金の対処法をみていきましょう。
借金の理由は債務整理にあまり影響しない
貸元であるカード会社(クレジットカード・消費者金融・銀行)からすれば、借金になった理由を見るのではなく、少しでも返してもらうことが重要ですので、借金理由が債務整理を断る理由にはなりません。
債務整理も国が多重債務者を救済して個人の生きる更生をすることを目的とされた制度ですので、ギャンブルが理由の債務整理のことが前科になったり、その後の履歴書に記載しなくてはいけないものになってしまうのか?
というと、そんなことはありませんのでその点は安心してください。
ただし、金融の信用情報に事故者としてある一定期間の登録はされます。
通称ブラックリストと呼ばれるもので、どの手続きをするかにもよりますが、5〜7年ほど金融事故者として載りますので、その間はクレジットカードを作ることはもちろんローンも組めなくなりますし、スマホなどの通信機器の本体を毎月の通信料と一緒に分割する割賦払いも通らない可能性が大きいです。
債務整理すると事故情報が登録される信用情報機関とは?
債務整理で載るブラックリストについて詳しくはこちら
任意整理
これは毎月の返済額や返済期間をカード会社に交渉できる整理法です。
カード会社側からしてみれば、借金を少しでも返して欲しい訳で、借金の理由は関係ありません。
任意整理の交渉に応じてもらえれば、遅延損害金や利息を軽減してもらえる可能性があり、収入に見合った返済額に調整が可能ですが、5年で完済できることが条件です。
任意整理とは?を詳しく解説
個人再生
これは裁判所を通す手続きで、5,000万円以下の借金まで対応できる手続きです。
借金を最大で1/5まで減額してもらうことができますが、3年で完済できる返済能力が求められます。
また、ローンが残っているマイホームがある場合、そのローンを除外して手続きできるのでマイホームを絶対に失いたくない場合は適合できます。
裁判所を通す手続きなので必要書類なども多くなってきますが、弁護士が指示を出しまとめますので心配はありませんし、借金の理由に結果が左右されるものではありませんのでそこも安心してください。
個人再生とは?千葉の個人再生を解説
自己破産
これも個人再生のように裁判所を通す手続きです。
あなたに全く返済能力がない場合に、全額免除となるのが特徴です。
しかし、自己破産には免責不許可事由というものが存在し、「浪費やギャンブルによって多額の借金をしてしまった場合」は、免責が許可されない場合があることが、事由の一つに決められています。
このことからギャンブルでの借金整理と相性が良いとは言えませんが、免責不許可事由により全く自己破産手続きできないかというとそうではありません。
債務整理という制度の目的は、個人の更生のチャンスを図れるように、多重債務者を救済することにありますので、あなたが反省を示していれば“裁量免責”が出される可能性があります。
裁量免責とは、裁判官に委ねられた裁量(判断)で、借金の理由だけでなく、あなたに反省の色がみられる場合に更生の可能性があるとされると、借金を免責する決定を下ろせることです。
自己破産とは?千葉の自己破産を解説